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スズメに何が起こったのか?!

passero パッセーロ

最近スズメを見かけていますか?
昔は、地面、電線、木の枝に集団で止まっているのをよく見かけましたが、集団で固まっている姿をほとんど見かけなくなってしまいました。


スズメが激減しているらしい・・・と、数年前からニュースでも取り上げられるようになりました。

小さな鳥であまりに身近にいるためはっきりした個体数は分かっていません。

しかし、確実に個体数が減っています。
スズメの数は、約20年間に最大80%減り、約50年間では90%・・・
約50年間で10の1くらいまで減ってしまっているらしいです。

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2006年に全道各地で突然スズメが姿を消したというニュースが新聞に掲載された時の記事です。

北海道新聞:スズメ、どこへ - 全道各地で今冬 大量死?移動?謎めく原因


身近な野鳥スズメがこの冬、全道各地で姿を見せなくなったとの報告が相次いでいる。
バードテーブルの餌消費量が激減したというところや、巣作りが始まらない地域も。
原因について研究者らも「見当がつかない」と首をかしげ、農家は「田畑の害虫が増えたら困る」と心配顔だ。

「スズメを見かけない」という情報が出始めたのは、今年一月末ごろから。
日本野鳥の会札幌支部事務局の住友順子さんは「『餌台に全く来ないが、なぜだろう』と、市民からの問い合わせが道央各地から来ている」と話す。


それからどうなったのでしょうか?


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日本以外でも起こっています。


朝日新聞:スズメなぜ消えた 英国で9割減

英国中の街角をにぎわせていたスズメが、すっかり姿を消してしまった。
ロンドンではイエスズメがこの5年で半減、英国全体でスズメは過去25年で9割も減った。
地球温暖化、伝染病からチェルノブイリ原発事故の影響まで諸説が飛び交うが、原因はナゾ。
「人里を好むスズメが消えたのは、人間にとってもよくない環境変化が進んでいる兆候」と、英政府が原因究明に乗り出した。


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主に生活環境の変化ではないかと考えられているが・・・


・木造家屋の変わりに、機密性の高いマンションなどの建物が増えて、屋根瓦や建物の隙間など、巣作りの場所が困難となった。
・田畑のコンバインの普及で餌となる落ちモミが減った。
・未舗装の小道や空き地が減り、植物の種などの餌が減った。
・都市部での空き地や草原の減少。
・減反によって水田面積が減った。

他にも伝染病説などいくつかの説があるようですが、はっきりしたことはわかっていません。
もしかしたら、カラスなどの天敵が増えてしまったのも原因かもしれません。




江戸時代の江戸の街は、当時でも珍しい100万人都市でした。
同じ時期のヨーロッパの街とは、比べ物にならないほど清潔な街だったそうです。

当時は、小氷期(現在と比べると平均気温が低かった)だったのもあるが、江戸の街には丹頂鶴や朱鷺がたくさん飛来していたらしいです。

今では、ほとんど見ることの出来ない鳥たちがたくさんいたのと同じように、スズメも見ることが出来なくなってしまう日が来るかもしれない。。。


庭に米をまいてたくさんのスズメが遊びに来ていた事を思い出します。

桜の花が咲く時期に花を食べた後の花がたくさん落ちていたら、スズメが来ていた形跡を楽しめるかもしれません。


スズメはいったいどこへ行ってしまったのでしょうか・・・
by vagaoku | 2010-03-17 16:03 | monologo/独り言

音楽と旅行と食べ歩き、イタリアに留学していたクラリネット奏者+元イタリア・スローフード協会会員、奥田英之の話


by vagaoku
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