ヴェローナの古代円形劇場 その2
2007年 05月 21日
夏、ヴェネート州のヴェローナは、Arena(アレーナ)での野外オペラが目当てに多くの観光客が集まってきます。
ほとんどが外国人のようです。
その為、アレーナ内でのアナウンスは、イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語と続きます。
アレーナの一番外側の席は、石の階段状になっていて、自由席になっています。
自由席は、石で出来た長椅子のようになっていて、詰めればいくらでも座ることが出来ます。
自由席はC~Fの4つに分かれているため、舞台からの距離はあるが正面から見るか、比較的舞台から近いがほぼ横から見るかは、好みに分かれます。
いくら分かれているからといっても、どこに座るかで舞台が良く見えるか、自分が落ち着いて見える場所か、勝負の分かれ道です。
勝負といえば、野外オペラを楽しむためには運が必要になってきます。
野外オペラは、天候に左右されます。
開演前に雨が振っている場合は中止になります。
この場合は、チケットが払い戻しになります。
開演ぎりぎりまで雨が降っていて止んだ場合は、主催者側の判断により遅れて始まることになったり、ステージ上の水溜りなどの理由で中止になったりします。
開演をしない場合は、チケットが払い戻しになります。
演奏途中で雨が降ってきた場合は、すぐに楽器の人たちが非難します。
そして、中止の放送が流れます。
少しでも演奏した場合は、払い戻しはされません。
全てが運まかせです。
幸い、何度も見に行っていて一度も中止になったことはありませんが、演奏途中に遠くの街で花火大会が始まり、座席から綺麗に花火が見えたが、演奏はほとんど聴こえなくなったことは一度ありました。
中央のアーチ状になっている壁は、現在より大きかった名残で、アレーナの象徴的な壁になっています。