Top

音楽と旅行と食べ歩き、イタリアに留学していたクラリネット奏者+元イタリア・スローフード協会会員、奥田英之の話
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
全体
musica/音楽
italia/イタリア
milano/ミラノ
viaggio/旅
teatro/劇場
cittadina/小さな街
monologo/独り言
tram/トラム
trasporto/交通機関
mi piacciono...好きな..
cibo/食品
primo piatto/パスタ類
cielo/イタリアの空
fiore/花
lancia Y10/車から・・・
italiano/イタリア語
giappone/日本の事
cinema/映画
supermercato
IKEA
vino/ワイン
ottimo!! 素晴らしい!
stoltzman CD
clarinetto/クラリネット
僕のひとり旅
トップ画像について
ある音楽家の感じた美術
イタリアの猫と犬たち
BlitzBrass/ブリッツブラス
知って楽しい音楽用語
父さんとの旅
〇〇国で演奏をする
メイン・ページ
ホームページ
vagabondo

1800年代の楽譜
musica musica!

ブログ
primo piatto
settebello

プロフィール
profilo



グループ
雷神
Quattro Ance
Drie Fonteinen


STRABACCO













検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
ストライキ
イタリアでかなり早い時期に覚えた言葉の中に

Sciopero (ショーペロ) という言葉があります。

意味は、「ストライキ」です。

複数形で「Scioperi」になります。


久しぶりにニュースで「千葉県のJRはストライキにより運休」と聞きました。
それでも、日本に帰ってきてからあまり聞かない言葉です。
日本は不景気だと聞くのに、どうして「ストライキ」という言葉をあまり聞かないんでしょうか?


イタリアでは、とにかくよく聞きます。
それは、日本では考えられない職業のストライキがあるからだと思います。


e0081119_1227416.jpg



写真:
街中の壁
ストライキのポスター






鉄道(運転士、切符販売員、ポイントなどの係員、車内清掃員など)、バス、タクシー、飛行機(パイロット、整備、車内清掃など)、会社員、警察、消防署、病院、銀行、学校、ジャーナリスト(ニュースキャスター、カメラマンなど)、郵便局(局員、配達員など)、清掃員、劇場(演奏者、裏方さんなど)、一般の人(ストライキというより抗議に近いかもしれないが、、、消費者、生徒など)、、、

あげていくとキリのないくらい、ありとあらゆる職種のストライキを見ました。


e0081119_12271776.jpg


写真:
銀行の入り口に張ってあった
ストライキを知らせる張り紙。
営業はしていない。






例えば、鉄道はストライキをやっていなくても、他の職種の人たちがストライキ中の抗議で線路内で座り込みをして、鉄道が動かなくなることもあります。
高速道路や一般道路でも同じようなことがあります。


期間はさまざまで、長いもので何日間も続き、短いものでは4時間というものも。
4時間のストライキは、交通関係が多く感じます。
「本日、アリタリアは12時~16時まで飛行機整備士のストライキにより、国内線は飛びません」というニュースを見たりすると、「もしかしたら、ちょっと長めの昼休みじゃなのかな?」と思うこともあります。


ミラノ市内の交通機関で「本日18時よりストライキのため、地下鉄、バス、路面電車、トロリーバスの全てが止まります」という時は、いつもよりラッシュが早く始まったり、18時ごろにあわてて乗り込んだものの途中までしか行かなかったり、、、
それでも、最近は完全に止まるわけではなく10~20%くらいは、走っていたりすることがあります。
ただし、「来る」と思って待っていると、全く来なかったりすることがあります。


鉄道関係の仕事は、運転手だけではありません。
駅員、整備士、ポイントなどの管理をしている人、切符売り場、、、
これらの職種のどこかがストライキをするだけでも鉄道が止まってしまいます。
ただし鉄道関係の仕事でも、車内なのど清掃員がストライキは少し違います。
この場合は、ゴミだらけの構内、ゴミだらけの車内のまま運行しています。
鉄道が走っているので、ストライキの効果が少ないようでこの場合は長引きます。
1週間くらい続く場合もあります。

その間に鉄道の旅をすると異臭漂う車内、ゴミの山がいたるところにある構内で楽しさ半減です。


e0081119_158457.jpg

写真:
ミラノ中央駅
構内、車内の清掃員の
ストライキ中のホーム
まだ、このときは良かった。
このあと、構内、車内とも
生ゴミくささが続いた。



ニュースキャスターなどのジャーナリストのストライキの場合。。。
ニュースの時間は、天気予報の画面だけで終わってしまったり、お知らせだけで終わってしまったりと、その日一日テレビに生放送が無いまま終わってしまいます。


街中の清掃員のストライキも困ります。
ニュースで見たことのあるほどの長期ストライキは経験していませんが、短期間(5日間ぐらい)のストライキにはあってしまいました。
日本と違い、イタリアは道においてあるゴミ捨て場(大きなゴミ箱みたいなもの)にいつでも捨ててよく、近所の住人は特に決まったゴミ捨て場もなく適当に捨てに行きます。
車で捨てに来て投げ込む姿も見かけます。
建物によっては、門番さんが敷地内のゴミ捨て場に集まったゴミを整理して、回収日に外に出してくれるところもあります。
さて、このストライキの期間中は、もちろん回収に来てくれません。
道路や歩道の掃除もしてくれません。
道においてある大きなゴミ箱はふたが閉まらないほどゴミがあふれ、次第に道にあふれてきます。
その頃には、周囲に悪臭が漂い始めます。
テレビでは、ゴミがあふれている大きなゴミ箱から発生したガスにに引火し、燃え盛るゴミ箱が映し出されたりもしていました。


少し変わったところでは、デモに近い消費者のストライキ。
物価高騰などの問題に抗議をするために「今週の水曜日は、買い物をやめましょう!」というのがニュースなどを通じて知らされます。
みんながみんな買い物に行かないわけではないですが、この日のスーパーなどはほとんど人がいないこともありました。


e0081119_13265553.jpg


写真:
水曜日のストライキにトラム
(路面電車)と地下鉄が止まる
ことを知らせる新聞記事。





さて、すでに「イタリア名物(?)」となっているストライキは、イタリア人にはどう感じているのか?
日本だと「迷惑」という言葉がまず出てくると思いますが、イタリアでは違うようです。
例えば、学校の先生達のストライキに対しての街頭インタビューで「先生たちも労働者なんだから、ストライキはしょうがない。頑張ってもらいたい」。。。
誰でも労働をしていて、その人たちの「意思表示」なのだから頑張ってストライキをしてください。という考えのようです。
なので、ストライキで電車やバスが動かなくても文句を言う人はほとんどいません。
ただし、突然始めたストライキに対しては文句を言いまくります。

イタリアは法律によって、ストライキをする期間をあらかじめ通告することになっています。
鉄道が動いていない時にあたってしまっても、それはニュースなどを見なかった本人の問題なのですから、文句を言う義務はありません。

しかし、あるとき街中を走っているバスなどの運転手による突然のストライキが行われました。
突然のことだったので、やはり混乱が起きました。
突然止まったことに対して、この時ばかりは文句や怒りが出ていたようでしたが、それ以上に運転手達の怒りのほうが大きく、多くの人は街中を歩いて移動したり、車で移動をしたりして、突然のストライキを過ごしました。



e0081119_12333791.jpg




写真:
ミラノ・スカラ座
公演のプログラムに
ストライキを知らせる張り紙。
公演は中止になった。










もし、旅行などでストライキに出会ってしまったら、とにかくあわてないことです。
鉄道などは、駅員に聞くより自分と同じ方向へ行く乗客を探すしかありません。

以前、イタリア鉄道でミラノからパドヴァまで移動する時に、線路のポイントや線路の整備士のストライキがありました。
構内の切符売り場や、電車自体は普通に動こうとしても、駅から発車することも出来ず駅員も困っていました。
こういうときに駅員に聞いても日本のように「情報は得られません」。
構内の放送が頼みの綱です。

このときは、ミラノ市内の別の駅から出発すると言う放送が流れました。
すぐに移動したが、その駅でも列車は出発できない状態。

駅員に聞いても「放送を聞け!」と言われました。

暇だったので構内をうろうろしていたら、「よくこの駅までこれたな~」と思うくらいの日本人観光客がいました。

駅員のバイトをした事のあるので、どうしても放っておく事が出来ず、手当たりしだい日本人に声をかけていき、行き先の方面別に個人旅行の人たちをまとめていきました。
この駅では、臨時的にローマ・フィレンツェ方面、ヴェネツィア・パドヴァ方面など出発駅になりました。

構内にいた日本人に声をかけ終わったのは1時間後くらいでした。
50人以上はいたはずです。

ヴェネツィア方面は、奥田となんとか列車に乗ることが出来て、座席もみんな確保することが出来ました。
このようなストライキの時は、座席を確保することも大変です。
いくら指定席を持っていても意味がありません。

あの時に移動をしなければいけなかった人は、本当に大変でしたね。


ストライキの時は、できるだけ移動をしなくて良いスケジュールにすることをお勧めします。

本当に大変です。



ヤフー・イタリア・ニュースに載っていた写真
e0081119_15335261.jpg


写真:
清掃員のストライキ中のナポリ市内の様子


foto:
da yahoo italia notizia



イタリア交通省のストライキ状況のページ
[PR]
by vagaoku | 2007-03-17 20:57 | italia/イタリア | Comments(0)
<< やっぱりアートの国!? アスパラガスのリゾット >>